iPoint社の製品含有化学物質管理システム『iPoint Compliance Agent (iPCA)』を紹介いたします。
iPCAは、製品に関する自社内外のデータを収集・集約し、分析・検証した後、ステークホルダーへの出力・レポーティングを行うことができる製品含有化学物質管理の統合システムです。
iPCAには、自動車業界様向け『iPCA-IHS』と、非自動車業界様向け『iPCA-SAM-M』が御座います。大きな違いは、サプライヤーとのデータ授受が、自動車業界スタンダードのIMDS経由となる点です。

~ グローバルパートナー ~
豊田通商システムズ株式会社は、iPoint-systems gmbh社のグローバルパートナーとして、販売を行っています。
またご導入に際しては、システム構築に必要なクラウド・インフラ環境などをサービス提供しています。
■ 開発元: iPoint-systems gmbh https://www.ipoint-systems.com/
製品含有化学物質(CiP)管理の必要性

REACH規則やRoHS指令などにより、製品に利用できる化学物質(Substance)が制限されています。
使用を禁止された物質や制限された物質が含有している製品は、リコール対象となってしまい、多額のリコール費用が発生してしまいます。
この事態を回避するために、製品開発の早い段階から自社製品の含有化学物質の把握・管理を行い、製品コンプライアンスを遵守する事が重要となります。
製品含有化学物質(CiP) の把握・管理における課題
多くの製造業様で、以下の様な課題を抱えています。
A) 適合させる規制等の内容把握に苦労している
- 日本の法規制だけではなく、製品の輸出先や業界ルールなど、適合しなければならないルール情報が多岐にわたる
- 規制内容(対象となる化学物質や制限値など)が常にアップデートされる
B) 自社製品の含有化学物質把握に手間と時間がかかる
- 必要な情報が社内に分散してしまっている
- 仕入先からの情報収集に時間がかかっている
- せっかく把握した情報の内容品質が悪い
C) 対応するモチベーションが低い
- 設計部門、調達部門や生産技術部門など、業務関与部署が多く、兼務従事になっている
- 専任者の育成・配置が難しく、社員の認知向上が図れていない
- 製品供給先からの要求を満たす受動的な業務になっている
- 把握した含有化学物質(MDS)情報が、次期製品開発等で活かされない
iPoint Compliance Agent(iPCA)のメリット
(1) 各国に配置されたiPoint社のローカル・オフィスで、常に化学物質の規制情報をウォッチ
➤ お客様はメンテナンス契約で常に最新のチェック・リストが利用可能、規制情報収集の手間を大幅に削減可能です!
(2) 製品BoM情報から、MDS情報が未受領の部品を自動で抽出し、仕入先へのフォローアップ・メールを自動で生成
(3) 受領したMDS情報をインポート時に、自動でデータ品質チェックを実施
(4) 収集・チェックが完了したMDS情報を用いて、供給先などのステークホルダー向けレポートやCiP情報データを自動で生成
➤ MDS情報の収集から、確認・チェック~フォローアップまで、情報収集工程を自動化/半自動化でき、作業工数を大幅に削減可能です!
➤ ステークホルダー向けのレポーティングも自動化で、大幅な作業工数削減が可能です!
(5) 収集したMDS情報/製品BoM情報をシステム内で一元管理
➤ 次期製品の開発時に、既存製品のMDS情報や規制チェック結果が容易に確認でき、プロアクティブな開発が可能です!
iPCAを使った業務フロー例(自動車業界向け例)

iPCAの主な機能紹介

■ MDS情報を1つのプラットフォームに集約して管理します
- 仕入先へのMDSリクエスト&リマインド機能
- 仕入先からのMDS受信
- 入力データ:データ要件の自動チェックと自社内版生成
- リクエスト状況の確認オーバービュー機能
■ 製品構成全体の情報に対応(部品、材料及び化学物質)
■ 全ての材料宣言タイプに対応
■ 文書(認証用レポートや確認用など)管理機能
■ 対応出力先: IMDS, CAMDS, JAMA/JAPIA, ECHA-SCIP など