“API”とは?

・APIって良く聞くけどそもそもどういうものなのか良く分からない
・APIの種類について知りたい
・メリット・デメリットをそれぞれ知りたい

APIとは、Application Programming Interfaceの略で、アプリケーションやソフトウェアの機能やデータを外部から利用できるようにする仕組みです。APIを使うことで、開発者は自分でプログラムを書かなくても、他のサービスやアプリケーションの機能やデータを呼び出して利用できます。

例えば、GoogleマップのAPIを使えば、自分のサイトやアプリに地図やルート検索などの機能を簡単に組み込むことができます。

また、X(旧Twitter)のAPIを使えば、自分のサイトやアプリからツイートやフォロワーなどのデータを取得したり、投稿したりすることができます。

代表的なAPI

APIの具体的な使い方やサービス例はたくさんありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。

Web API

 WebサービスやWebサイトが提供するAPIで、HTTPやHTTPSなどのWebプロトコルを使って通信します。Web APIはRESTful(レストフル)と呼ばれる設計原則に従って作られることが多く、RESTful APIとも呼ばれます。Web APIの例としては、上述したGoogleマップやXのほか、FacebookやYouTubeなどのSNSや動画サービス、Amazonや楽天などのECサイト、天気予報やニュースなどの情報サービスなどがあります。

ライブラリAPI

プログラミング言語やフレームワークが提供するAPIで、特定の言語や環境で動作するプログラムを作るときに利用します。ライブラリAPIは標準ライブラリと呼ばれる基本的な機能やデータ型を提供するものと、外部ライブラリと呼ばれる特定の目的や分野に特化した機能やデータ型を提供するものに分けられます。ライブラリAPIの例としては、Pythonの標準ライブラリに含まれるmathやdatetimeなどのモジュールや、外部ライブラリに含まれるnumpyやpandasなどの科学計算やデータ分析に関するモジュールなどがあります。

ハードウェアAPI

 ハードウェアやデバイスが提供するAPIで、特定のハードウェアやデバイスの機能やデータを利用するときに使います。ハードウェアAPIはドライバやファームウェアと呼ばれるソフトウェアを介して通信します。ハードウェアAPIの例としては、キーボードやマウスなどの入力デバイス、画面やスピーカーなどの出力デバイス、カメラやマイクなどのセンサーデバイス、BluetoothやWi-Fiなどの通信デバイスなどがあります。

APIのメリット・デメリット

メリット

開発効率が向上する
APIを使うことで、自分でプログラムを書かなくても他のサービスやアプリケーションの機能やデータを利用できるため、開発時間やコストを削減できます。

機能性が向上する
APIを使うことで、自分のサービスやアプリケーションに他のサービスやアプリケーションの機能やデータを組み込むことができるため、ユーザーにとってより便利で魅力的なサービスやアプリケーションを提供できます。

連携性が向上する
APIを使うことで、自分のサービスやアプリケーションと他のサービスやアプリケーションとの間にデータや機能のやりとりができるため、相互に価値を高めることができます。

デメリット

依存性が高まる
APIを使うことで、自分のサービスやアプリケーションが他のサービスやアプリケーションに依存することになるため、APIの提供者が仕様を変更したり、サービスを停止したりすると、自分のサービスやアプリケーションに影響が出る可能性があります。

セキュリティが低下する
APIを使うことで、自分のサービスやアプリケーションが他のサービスやアプリケーションと通信することになるため、通信経路やデータの保護に注意が必要です。APIの提供者や利用者がセキュリティ対策を怠ったり、不正なAPIを使ったりすると、自分のサービスやアプリケーションに悪影響が及ぶ可能性があります。

パフォーマンスが低下する
APIを使うことで、自分のサービスやアプリケーションが他のサービスやアプリケーションに通信することになるため、通信速度や品質に影響されます。APIの提供者や利用者が通信量や負荷を適切に管理しなかったり、通信障害が発生したりすると、自分のサービスやアプリケーションのパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。