STUDY CASE
導入事例
導入いただいたお客様の活用例を伺いました
AWS 導入事例:愛知製鋼株式会社様
【概要】
特殊鋼条鋼 · ステンレス鋼 · 鍛造品 · 電磁品などの製造を手がける愛知製鋼株式会社は、トヨタグループの唯一の素材メーカーとして社会を支える素材を提供しています。「つくろう、未来を。つくろう、素材で。」をブランドスローガンに掲げ、急速なCASEの潮流やコロナ禍の影響で多様化していく社会の課題を解決すべく、近年の愛知製鋼社内では多種多様な業務を効率的に取り組むことが急務となっていました。
今回は、社内ITインフラを支えるITマネジメント部 ITガバナンス推進室の加藤室長、安藤氏、松浦氏へ、AWS基盤移行プロジェクトについてお話をお伺いしました。
【導入背景】
愛知製鋼では、2022年9月からAWS基盤への移行の検証を開始しました。今回移行を検討することになった最大の要因は、ITインフラの管理工数の増大にありました。社会の変化を捉えていく多種多様な業務の裏には、企業を支えるITインフラが多く存在しています。愛知製鋼では、オンプレミスを中心としたハードウェアの利用がメインとなっておりますが、リプレイス対応やBCP対策など、ハードウェアが増える程管理工数も増大していくのが課題となっていました。
そこで、クラウドサービスへの移行を具体的に検討し始めました。決して多くない社員人数に対し、増加するサーバなどの機器にかかっていた運用・保守工数を削減し、業務効率化を図ることが目的です。
【導入経緯】
「各社クラウドサービスの比較検討も進めていくなかで、最終的にAWSの利用を決めた理由はAWS社のサポート体制にあった」と安藤氏は語ります。AWSのネイティブサービスの豊富さや優れた機能は勿論のこと、AWSの伴奏型でのサポート体制が社内でクラウドを活用できる人材はほとんどいない状況であった社内にマッチしていました。
また、今回は豊田通商システムズをパートナーとし、本プロジェクトの遂行を決定しました。同じトヨタGとしてのノウハウを持っている点をはじめとし、検証を実施する際に徹底したいポイントを含む提案が決定要因となりました。

上記のような体制で、まずは社内の開発用サーバを対象に、AWSが推奨しているベストプラクティスに基づいた基本構築を開始しました。今回の検証では特に「セキュリティ」「コスト」「社内運用」がポイントとなります。
まず、セキュリティ面では、AWS Direct Connectを使用し、本社とAWS間の閉域網で接続します。専用線サービスを用いることで、プライベートかつセキュアな通信が可能になります。また、AWS Security Hubを使用し、AWSサービスの利用設定がセキュリティ基準に準拠しているかを逐次確認できる状況を作ります。人為的な確認による設定漏れを防ぐ為にSecurity Hubは非常に有効です。
また、AWS Cost and Usage Reportの確認についても積極的に実施をします。AWSの利用状況や利用料金を細かく確認・分析することで、適切な利用に繋げていきます。特に、コストの状況によってはSavings Planを利用するなど、最適なコスト管理も進めています。
【導入後の効果】
こうしたクラウド基盤構築により、「検証段階であってもクラウドの利用メリットを徐々に実感できている」と松浦氏は語ります。ハードウェアの調達にかかっていた時間が大幅に短縮され、バージョンアップ等の更新作業やライセンス管理にかかっていた工数は別の作業に回せるようになりました。また、クラウドならではの従量課金制は開発作業時に非常に有効で、費用面でも貢献しています。パフォーマンスの面についても、大きな障害はなく冗長性も担保できる側面は心理的安全性にも寄与しています。
「現在はプロジェクトの「実績作り」の段階であり、まだまだAWSの利用を加速できるポイントは多くある」と本プロジェクトのPMである安藤氏が語ります。社内ではあらためてセキュリティの観点で利用ルール等を徹底していくと同時に、検証からの拡張検討を進めIaaS以外の領域についても利用を進めていきたいと述べました。